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外壁塗装のDIYにチャレンジしてみたい方向けに、コツを解説しています。
この記事を要約すると、、、
DIYで外壁塗装に挑戦する際は、計画的に準備を進め、場合によっては業者の力を借りることも視野に入れるとよいでしょう。
外壁塗装は工事を依頼するため、それなりの費用がかかります。
一方、費用を抑えるなら自分で塗りなおすのもひとつの手。手先が器用な人ならホームセンターで必要な資材を買ってきて塗り変えることも可能でしょう。ここでは、外壁塗装のDIYにチャレンジする方のために注意したいポイントや上手に塗るためのコツをまとめてみました。
まず、外壁塗装に使われる塗料の種類は知ってみましょう。豊富であることを知ってみるべきです。
塗料によって、値段はもちろんのこと、耐久年数や大まかな特徴も変わるので、慎重に選ぶ必要があります。外壁塗装は家を守るために必要なので、安いからと言って耐久性の低い塗料を選んでしまっては、二度手間になる上に損をする可能性があります。もちろん、定期的にDIYをするのであれば別ですが、知識と技術を持っていない場合はオススメできません。
塗装によっては防水機能に優れた種類があり、きちんと管理すれば20年近くの耐久年数を誇るケースもあるので、自分のプランに沿った塗料を選ぶことが大切です。
DIYをするために用意するものについて解説していきます。
DIYは大きく体力を使い、そして正確に進めることを求められる作業であるため、必要な道具は必ず揃えるべきでしょう。作業ごとに使うべき工具も変わり、様々な状況に応じて多様な道具が必要です。
外壁塗装はもちろんのこと、作業をするための安全配慮もしなければいけないため、選ぶ道具によってスムーズに作業が進められるかどうかかも変わっていきます。
まず、外壁に限らず塗装において重要なのが塗料です。
アクリルやウレタン、シリコンやフッ素など素材は豊富に揃っており、耐久年数も種類ごとに違います。壁の見た目をよくするだけでなく、ひび割れ予防や防水効果で家の劣化を防いでくれるため、柱や壁材を守る役目も担うほど重要な項目です。耐久性の面でおすすめの塗料はシリコンやフッ素系で、価格は割高な一方、ていねいに扱えば15年~20年もの耐久年数を誇ります。
塗料を選ぶ際に注意しておくべきことは、「これ一つでOK」という謳い文句が書かれた商品です。1度の塗装だけでは膜が薄くなり、外気や雨水に対する耐性が弱くなるため、簡単に剥がれ落ちます。どんな塗料でも、3回以上の塗装が基本であると覚えておくようにしましょう。
外壁塗装において、塗料だけでなく作業をするためにかかせないのが足場。
高いところへも塗装するため、脚立やはしごは必要です。もちろん、転倒または落下の防止をした上で設置する必要があります。どうしても不安であれば、費用は掛かりますが専門の業者に設置してもらうこともおすすめです。
また、近隣に塗料が飛び散らないためのカバーも設置する必要があり、油性塗料からの発火を防ぐ水も用意するべきです。もちろん、高いところで作業するのであれば、ヘルメットで頭部を守りましょう。
たった1メートルでも、落下しては大怪我に繋がる危険があるので、足場の安全には徹底して気を配ってください。
実は必要な期間だけ足場を借りることが可能。足場さえ用意できれば、あとは資材を購入するだけですぐに作業へ入れます。
足場や塗装の他にも、用意するべき道具はまだあります。
塗装を落とすための洗剤や、油性塗料を薄めるうすめ液も用意しておくと便利です。また、外壁にひび割れがあった場合、直すためのコーキング材を用意してみると役立ちます。コーキングはひびだけでなく、水の侵入も防いでくれます。
他にも、壁や地面に塗料が付着することを防ぐ養生テープも購入しておくのも考慮すると良いでしょう。塗料の付着は深刻な汚れに繋がる危険もあるので、清潔感の維持、そして、塗料を塗るためにも清潔な環境が必要です。水とブラシで地道に汚れを取ることもいいですが、洗浄器があればスムーズに汚れが落とせます。
必要な道具を用意して、DIYをスムーズに進めてみましょう。
必要な道具を用意したら、塗装の工程について知っておきましょう。第一にするべきことは下塗りです。塗料の密着性を高めるためにシーラーと呼ぶ接着塗料を使います。粘度の高いフィラーという塗料もあります。また、下塗りは水性の塗料が推奨されていて、大まかな部分はローラー・細かい部分は刷毛での塗装をおすすめします。
下塗りの次は、塗装に厚みをつける中塗りによって耐久性を高めながら、ローラーや刷毛での塗装をおこないます。最後の仕上げとして上塗りをおこないますが、塗料の乾燥時間にも気を配りましょう。乾燥しないまま、塗料を塗ってしまうと不具合の原因になるので、説明書を読みながら塗装をおこなってください。
3つの工程をきちんと守ることが、満足できる外壁塗装への第一歩ですよ。
外壁塗装の中には、古い塗装の剥がしや壁の洗浄、そして塗装が他の場所に付着しないための養生や下地の補修も含まれています。一つ一つの作業がとても手間がかかり、更には体力も使うため、どうしても時間がかかることを忘れないようにしましょう。
また、足場の設置や外壁の洗浄など、隅々まで丁寧におこなうことになり、業者でも1~2日はかかります。個人がDIYで行う場合、その倍の時間は必要であると考えてください。
業者に依頼すれば一週間から10日間で完了しますが、個人のDIYは2~3か月はかかる場合もあります。また、途中に天候のトラブルや地震などの災害が起きては作業そのものがストップになるため、更に時間が必要です。
必要な時間や途中のトラブルということも踏まえ、足場の設置や壁の洗浄は業者に任せるなど、外注を利用することも考慮に入れておいてください。
DIYで外壁の塗り替えをする時にプロの技と差が出やすいのは下地処理。
専門業者は、高圧洗浄機を使って下地の汚れをしっかり落とします。DIYでは高圧洗浄機を使うのは難しいので、ホースとブラシなどで汚れを落とします。大変ではありますが、時間をかければ細かいところまで洗浄できるので、忍耐強くしっかり洗いましょう。
予算に余裕があれば、簡易洗浄機をレンタルするのもアリです。
外壁塗装は塗料の乾燥にどうしても時間がかかり、最低でも1日は必要です。また、気温や天候で乾燥の進み具合も変わるため、思うように乾燥が進まない可能性も出てきます。安全面はもちろんのこと、気候の変化による乾燥具合も考えなければいけません。
必要な道具を購入することにも予算と時間はかかり、個人で行うことが難しい理由の一つになります。もちろん、インターネットなどで調べることもできますが、知識を持たなければ正しく判断するのは難しく、環境と道具の準備や、塗装に関係する勉強を積み重ねることになるため、膨大な時間が必要とされています。
すべての道具を揃えると、DIYの外壁塗装は30万円~50万円が一般的な相場とされています。プロの業者に依頼すれば100万円~200万円が相場とされているため、DIYで外壁塗装をおこなえば大きく予算がお得になることがメリットです。
ただし、初めておこなうような初心者では適切な道具を揃えることが難しく、また予算を抑えようとパフォーマンスの低い塗料を選ぶケースがあり、結果として不満足な塗装に仕上がります。そして足場の組み立ても不充分では、怪我の原因にもつながります。
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自分の思い通りに外壁塗装ができて、なおかつ予算が大きく抑えられることがDIYのメリットですが、すべての作業を個人でこなさなければいけないこともデメリットとなりえます。そのため、業者に依頼した方が正確かつ安全な場合も。
特に外壁塗装は非常に難しく、また体力と専門の知識が必要とされているため、ハードルが高い仕事になります。少しでも自信がなければ、DIYではなく業者に外壁塗装を依頼することを検討してみてはいかがでしょうか。
お金はかかりますが、適切な知識や技術を持っている外壁塗装の業者に依頼することで、迅速かつていねいな仕上がりが期待できます。また、業者に相談すれば自分のイメージに近付けられることも、おすすめできる理由です。