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古い建物の外壁には、アスベストが使用されていることがあります。アスベストは、その粉末を吸引することで肺がんをはじめとする症状を引き起こすリスクのある物質です。では、アスベストが使用されている外壁の塗装は可能なのでしょうか。ここでは、アスベストが使用されている外壁の塗装についての情報をまとめてみました。
この記事を要約すると、、、
アスベストが使用された外壁の塗装や改修は、専門業者に依頼することで安全かつ適切に対応できます。
アスベストは綿状の鉱物の一種で、高い耐熱性や断熱性、防音性や絶縁性を持ち、なおかつ安価な素材です。そのため、かつては外壁に頻繁に使用されていましたが、細かい粉塵を吸引することでさまざまな健康被害を引き起こすことがわかりました。そして、2004年には一部を除いたアスベストの使用が禁止されたのです。
建造物にアスベストを使用することは、2006年に全面禁止されました。そのため、2006年以降に建てられた建物にアスベストは使用されていません。逆に、2006年以前に建てられた建物にはアスベストが使用されている可能性が高いので、外壁塗装や建て直しなどをする前には、外壁にアスベストが使用されていないかどうか調査をする必要があります。
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アスベストが使用されている外壁でも、塗装依頼が可能な場合とそうでない場合があります。アスベストが健康被害をもたらすのは、粉塵を吸引した場合のみなので、塗装のみなら問題ありません。しかし、外壁の切断や切削が必要になるケースでは、特殊な作業が必要になります。
外壁のアスベストは、通常セメントや樹脂により固められています。しかし、外壁の劣化が激しい場合はこれらが剥がれてしまい、作業中にアスベストが飛散する危険があるのです。
外壁塗装の前には、汚れを落とすために高圧洗浄を行います。この高圧洗浄によって外壁が傷つけられてしまうと、そこからアスベストが飛散してしまう危険があるのです。
外壁の張替えの際には、サイディングをそのまま取り外すことができません。そのため、切断や切削といった行程が必要になりますが、その際に外壁内のアスベストが飛散してしまう危険があります。
外壁塗装は簡単な作業なら自分で行うことも可能ですが、外壁にアスベストが含まれている場合は専門の資格を持ったスタッフによる作業が必要になります。そのため、アスベスト使用が全面禁止となった2006年以前に建てられた建物の外壁塗装を行う場合は、専門業者に撤去してもらうことをおすすめします。