公開日: |更新日:
この記事を要約すると、、、
樹脂系サイディングは長期的な耐久性を求める方に最適ですが、紫外線劣化対策や対応業者の選定が重要です。
樹脂系サイディング(Vinyl Siding)とは、プラスティックの一種である塩化ビニル樹脂が主原料の外壁材になります。耐久性が高く凍害などにも強い性質があり、北米では約50%ものシェアを誇っていますが、日本では取り扱いメーカーが少なく、施工できる業者も限られているのが現状です。
なお、日本では北海道、秋田、新潟などの寒さが厳しい地域で比較的採用事例が多く、対応可能な業者もそれなりに見つけやすいという傾向があります
上記の通り樹脂系サイディングは日本においては施工事例が少なく、対応可能な業者も限られるため、窯業系や金属系、木質系サイディングなどと比べると、費用は割高となってしまいます。
参考目安として、材料費が1㎡あたり8,000~10,000円程度。重ね張り(カバー工法)の施工費用が1㎡あたり2,500~3,250円程度。既存の壁材を撤去し張り替える場合は1㎡あたり2,650~4,000円程度となっています。
外壁塗装や屋根修理・雨漏り修理で利用できる横浜市の補助金・助成金を見る
既設の外壁の上に樹脂系サイディングを貼りつけるカバー工法の場合、施工期間は2週間程度となっています。
作業としてはまず足場を設置し、既存の外壁コーキングをはがし、新しいものに打ち直し。防水シートを施工した上で、樹脂サイディングを施工という流れになっています。
樹脂系サイディングは紫外線によって弾性が失われていくという性質があります。もちろんメーカーでは劣化防止剤を配合するなどの対策を行っていますが、製品によっては、遮熱塗料の上塗りが必要になる場合もありえます。目安としては、弾性がなくなり硬化の兆しが表れたら、上塗りを検討すべきです。
前述しました通り、樹脂系サイディングは窯業系や金属系サイディングなどと比べ、耐久性に優れており、錆びや腐食の不安もほとんどなく海沿いの地域でも塩害に強いのがメリット。耐用年数が30年程度とされています。ただし上記の通り、紫外線によって硬化の症状が見られる場合には、遮熱塗料の上塗りが必要になってきます。
樹脂加工技術を得意とする「ゼオン化成」の製品。濃色から淡色までカラーバリエーションが揃っており、横張だけでなく縦張りデザインもラインアップされています。
多数の樹脂建材を扱うアメリカのメーカーです。主力商品の「Mastic」シリーズは、日本の輸入住宅・輸入建材系の業者でも施工実績が多く見られます。
LIXILグループの旭トステム外装が手掛けておりメーカーの30年保証※が付帯。優しい淡色の「オレゴンプライド」、落ち着いた配色の「グランドリバー」が用意されています。
※保証には有償メンテナンスが必要などの条件がある場合がございますので、詳細は各業者にお問い合わせください。